ネット上で民主党系議員を叩くのは「政治的な主張」にならない理由

結構長くなったんので先に結論を書くと、「お前ら、00年代のネットのノリをいつまでも引きずるのやめようぜ」です。

(ここからスタート)

サラッと書いたこの連ツイが思った以上に拡散された。
Appleのサイトで理想のMacBook Pro構成した時の金額くらい、思った以上だった。

夜中のテンションでドバッと書いた連ツイだったので、改めてブログにもまとめてみる(なお、このブログも夜中に書いている)

それでは表題の件を、私の実体験も交えて書こうと思う。

1986年世代の私は、インターネットを2003年ごろからはじめ、地元の掲示板や、2ちゃんねる(や、その後のまとめサイト)を見たり、そして2005年ごろからはmixiを始めた。2008年にiPhone 3Gをゲットしてからは、Twitter・FaceBookを始めている。

基本的には趣味も仕事も「スマホオタク」的なところがあるので、2010年くらいからは機種もアプリも、サービスも一通り使ってきた。人からスマホについて聞かれることが多かった。

そうした「スマホもネットも俺の庭」程度に思っていた時に、あるサービスの誕生に衝撃を受ける。

それが、スナップチャットだ。2014年ごろだったと思う。

なんと言うか、分からなかった。操作も分からないし、何が楽しいかも分からなかった。

そして同時期にいわゆる「YouTuber」の動画が続々と出てきた。それも分からなかった。

そして2011年に登録して投稿はしていたけれど、ある時を境に雰囲気が変わったインスタグラムもよく分からない物になっていた。

そしてTikTokや17LIVEなどの今に続くサービスも、若者に人気と言うが、私は画面を見てもアイコンや数字の意味がよく分からないのである。

2013年ぐらいまでのSNSやスマホに関連するサービスは、2000年代のWebサービスの雰囲気をすごく引きずっていたようにも思う。
実際、調べなくても経験則から操作もスムーズにできた。楽しさも5分くらいでなんとなく掴めていた。

しかし上記のサービスは、今だに頭では分かっていても、感覚では分からないものが多い。

2014年くらいを境に、ネットの雰囲気や空気が変わってきたと思う。

これは恐らく、2000年代(あるいは90年代)からネットをやってきた30代以上と、2010年代に入ってスマホでネットに入ってきたZ世代とでは、もう原体験が違いすぎて二極化していると考えている。

そうした前提を踏まえて本題に行こうと思う(まだ前書きだったんかーい!)

00年代にネットどっぷりだった人は、クラスの隅っこ、あるいは変な人が多かったと思う。いわゆるオタク。
「隠キャ」「コミュ障」「メンヘラ」「リア充」などの言葉は、自虐も含めた象徴的な単語だ。

その一方で、ある種のコンプレックスから「いろんな物事の裏を知っている」と言う態度も誕生している。分かりやすいのは「メディアは真実を報じない」と言う、既存メディアへのカウンターだ。

そして、色々な物を冷笑し、嘲笑するニヒリズム、斜に構えた姿勢なども出てきたと思う。特に2ちゃんまとめなんて、タイトルに草入りまくってて、基本的に色んな対象を小馬鹿にしていたからね(この辺りは深夜ラジオに通ずる部分)

この2000年代のネット言論空間では、主に「知」の交換が行われていたと思う。「集合知」的な、物を知っている人がえらい、すごい、みたいなヒエラルキー。

そして一方、2010年代中盤から飛躍した「インフルエンサー」の顔を思い浮かべて欲しい。みんな、クラスの人気者的なキャラのはず。

みんな綺麗でかっこよかったり、性格が明るい。大きい夢を持ってて、真っ直ぐ。もうね、キャラ的には主人公ですよね。

この差に、すごくキャズムを感じるですよ。

つまりはクラスでイメージすると、元々「隠キャ」たちがリアルからの避難場所としてネットに集まり、それぞれの趣味の分野などで情報を交換しあって知見を深めていた。
しかしそこに、クラスの「陽キャ」たちがどんどんと入り込んできて、ワイワイとやっちゃう。

現在は、そうした新旧の世代がTwitterで一緒になっているからよく燃えるんだと思う。論争になるんだと思う。
(インスタで炎上ってあんまないじゃないですか)

ちなみに私の所属意識があるスマホ・ガジェットクラスタも、30代から上はオタクっぽい人が多い。しかし、20代の子たちはみんなお洒落で爽やかで、旧来のオタクっぽさはあまりない。その差にすごいビックリする(どうも、30代です)

で、ここから確信部分ね(まだだったんかーい!説明が多いオタクの癖が出とる!)

00年代から続くネット言論空間では、明らかに「叩いてもいい」と思われる対象・集団・属性があります。

例えば電通。
電通は過労死の件など、批判されるべき部分もあるが、「電通案件」と認定されると、真偽不明でも一気に叩きに走る。
(100日後ワニは、電通と言うドラが乗っかって炎上が加速したと思う)

これって、恐らくですよ。恐らくなんですけど、電通社員のパリピイメージというか、体育会系的なバイアスも絡んでいると思うんですよ。隠キャから陽キャへの嫉妬込みで。(同じロジックで日本青年会議所も説明が可能)

で、ここに民主党系議員も含まれている。
もちろん政治家だから問題あれば批判されるべきだし、実際に問題のある議員もいると思う。でもね、それにしてもね、民主党系議員って、自民党議員の比にならないくらい叩かれるじゃないですか。

福山哲郎の答弁が最近燃えていましたけど、あぁした「態度が悪い」という批判材料であれば、晋三アンド太郎のコンビの方がよっぽど燃えると思うんですよ。

これは恐らくなんですが、野党議員の追求するときの偉そうな口ぶりが、クレーマーっぽく写り、「プギャー!!」したくなるからなのかなって。
2ちゃんでもクレーマーが論破されるスカッとジャパン1.0みたいなやつ多かったじゃないですか。だから、まとめサイトも、そのノリを引き継いだネットユーザーも、あるいはそれらに迎合する形で、我らが安倍晋三もニヤニヤしながら野党やマスコミ対応するからなのかって。

でもこうしたムーブが有効なのも、あと数年だと思う。

若い世代がどんどんネットに流入してきているし、そうした彼ら・彼女らの真っ直ぐな主張は間違っていないから。

私はフワッとこの世代格差に気がついたとき、とてつもない絶望感に襲われた。
「あ、俺らの世代がムーブメントのメインになるタイミング終わっているやん」って。

ITバブルと、SNSバブル世代の狭間だったように思う。
そして隠キャノリのワイ、これからアウェーやんと。

そして、その事に気がつかずに今だに斜に構えて2ちゃんまとめサイトのようなノリを自信満々に繰り広げている同世代や上の世代の友人たちに苦笑いしている。斜に構えているから、指摘しても本人の中だけで成立している理屈で納得させそうだから。

流石のけんすうさんはこの現象に気づいている。

だからみんな、政治について発信したらいいと思う。勉強不足でもいいよ。
最初から全部分かっている人はいないし、なんならどれだけ勉強しても全部分かることはないから。

斜に構えず、自分が知らないということを自覚して、学び続ければ大丈夫。
(これを実践しているのがウーマンラッシュアワー村本)

いずれにしても感覚をアップロードしていきたいし、それができる自分でありたいと思う、私なのでした。

主語がデカかったり、思い込みだったり、色々と意見はあると思うのではてブとかに書き込んでください。追記で対応します。

アイキャッチ画像は少しでもほのぼのするように、子供画像

2020-05-16 | Posted in オピニオンNo Comments » 

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